
第63回日本消化器外科学会総会開催にあたって |
Science and Artの原点 ― 格物致知 ― |
第63回日本消化器外科学会総会 会長 平田 公一 |
第63回日本消化器外科学会総会を平成20年7月16,17,18日の3日間、札幌にて開催させていただきます。日本消化器外科学会は、1968年に設立され、40年の歴史とともに約22,000名強の会員を擁する学術団体へと発展して参りました。このような学術団体の総会会長の任を賜り、その任の重さを痛感すると同時に、私ども教室員および関係者にとりまして大変光栄なことと存じており、皆様のご支援に御礼申し上げます。
さて、法人化後の日本消化器外科学会は、臨床・研究において会員に安心して医療に傾注していただけるための、課題解決に力を注ぐことに重点を置いており、役員の方々には日々多大な努力をいただいております。また、安心・安全な医療を国民に提供するために、学術的・社会的視点からの活動・研究に多くの努力を重ね、そして実践していただいております。札幌での定期学術総会におきましても、このような観点を重視し、動かぬべき原点をしっかりと若い仲間と共有し、新しい良きものとは何かを確認するとともに、次代へと継続そして発展させていくべき新たな提案を追求していただけるよう、皆様にお願いと期待を抱かせていただいているところでございます。
今回のテーマは「Science and Artの原点 ― 格物致知 ―」とさせていただきました。個々の事物の理を究明し、道理を極め知ることが本質をとらえる力になることを確認し合おうではありませんか。医学におけるScience and Artの原点を求める一貫として、本定期学術総会が皆様の研鑽の場、発展の場、そして交流の場となりますよう、私ども教室員一同で、企画・運営に尽力して参る所存です。
札幌の地で本総会をお世話させていただきますのは、第26回総会以来23年ぶりです。会員の皆様にはご指導・ご助言をいただけますようお願いいたしますとともに、教室員・同門一同、多くの方々のご来札を心よりお待ち申し上げます。