日本消化器外科学会禁煙宣言
平成20年4月15日
会員各位
有限責任中間法人日本消化器外科学会
理事長 北野 正剛

日本消化器外科学会禁煙宣言について,理事会で原案を作成し平成19年7月に開催された第62回定期学術総会会場に掲示し、その後平成20年度教育集会会場、第18回消化器外科専門医試験会場でも同様に掲示いたしました。

この度開催された理事会で、一部修正を行い正式に宣言文として次のとおり承認されました。

会員各位におかれましては、宣言の趣旨をご理解の上、本会の禁煙推進の取り組みにご協力賜りますようお願い申し上げます。





「日本消化器外科学会禁煙宣言」

喫煙は、がんをはじめとして虚血性心疾患や慢性閉塞性肺疾患などの原因となるなど健康に悪影響を与えることが明らかにされており、また受動喫煙も健康被害をもたらすことは明白です。喫煙は「病気の原因の中で予防できる最大かつ単一のもの」(世界保健機関(WHO)憲章)であり、禁煙の徹底は国民の健康維持に最も直結している課題でもあります。

がんは、言うまでもなく日本において死亡原因の第1位であり、年間死亡数は30万人を越えています。日本消化器外科学会では、消化器がんの根治を最重点課題として取り組んできましたが、特に食道がん・胃がん・肝臓がん・膵がんなどの悪性度の高いがんと喫煙の因果関係が明らかにされており、本会としても禁煙によるがん予防の重要性を特に警鐘したいと考え、禁煙・受動喫煙防止活動の重要性を会員、ひいては社会に発信することをここに宣言します。

日本消化器外科学会は、禁煙の推進及び受動喫煙防止の観点から、日本消化器外科学会総会会場、教育集会会場、市民公開講座会場、消化器外科専門医試験会場及びその周辺フロアーにおける喫煙を全面的に禁止します。